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株式会社商船三井様 自律運航プロジェクト動画制作事例

2年にわたる撮影・制作を経て
動画制作に欠かせないパートナーへ

株式会社商船三井
技術革新本部スマートシッピング推進部
白井誠人様

まず、商船三井様と今回のプロジェクトについて
簡単に教えて頂けますか?

商船三井は2014年に創業130年を迎えた総合海運企業で、専用船を用いて各種原料・燃料などを国内外に運ぶ外航海運事業を基幹としています。またその事業での知見を活かした海洋事業、風力発電エネルギー事業や、昨今注目される環境への取組みも強化しています。

私が所属するスマートシッピング推進部では、主にICT技術を活用したソフト面からの技術開発を担っており、その主要な取組みの一つが自律運航技術の開発です。中でも船の離着桟は多くの乗組員が関わり、また風や波などさまざまな外的要因を加味した瞬時の判断を求められることから、操船難易度が高く精神的な負荷も大きい業務です。この点を含めて運航を自動化することで、事故防止と労務負荷低減に貢献することを目指しています。

2017年頃から自律運航技術の開発は進んでいましたが、2020年には公益財団法人日本財団が推進する無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」の一環として採択され、2022年には世界初となる商業運航コンテナ船での無人運航実証実験、及び商業運航内航大型カーフェリーによる現時点では世界最長距離での無人運航実証実験に成功しました。

動画制作の経緯と、
なぜibmaにご依頼頂いたのかを教えてください。

これは私の上長がよく言っていることなのですが、言葉だけのリリースではなかなか臨場感が伝わりません。現場でどんな人たちが、どういった想いを持って携わっているのかを伝えるためには、動画というツールが適しています。また、社内的には業務の引継ぎ時に役立てたいという意向もあり、本プロジェクトについての動画を作成することになりました。

私の部署は比較的新しいこともあり、過去に撮影を含めた動画制作の実績がなく、まず2~3社から見積りをとったのがibmaさんとの関係の始まりでした。ibmaさんとはもともと取引があったわけではなく、前任者が展示会の際に名刺交換をしていた程度でしたが、他社と比較してリーズナブルだったことに加え、いろいろと先手で動いてくれたことが決め手となり、制作を依頼することになりました。

動画の制作過程で感じたことや、
完成した動画についての感想をお聞かせください。

2018年に行った東京海洋大学の練習船を使った仮想岸壁での離着桟実験を皮切りに、2021年の大型カーフェリーでの実岸壁着桟実験、2022年の大型コンテナ船とカーフェリーでの無人運航実証実験と、約2年がかりで撮影を行い、ibmaさんと3本の動画を制作しています。

船の実験は天候に左右され、突然キャンセルになることもあります。しかも新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、実験の延期が重なるなどたくさんの困難がありましたが、ibmaさんはいつも柔軟にご対応くださり、なんとか乗り越えることができました。

小型の内航船は着桟時など低速の際に揺れが大きく、船酔いも起こりやすいハードな環境ですが、船での撮影に慣れているカメラマンさんをアテンドして頂いたので助かりました。また、編集を行うibmaさんのメンバーがドローン撮影を担当してくださっていたので、撮影した動画と編集後のイメージがずれることがなく、効率的に進めることができました。こういったスキルの高いスタッフが少数精鋭で対応してくださることで、クオリティの高い動画を低コストで制作できるのだと感じています。

撮影の段取りや許可申請などについても知見が深く、お任せできる範囲が広かったのも助かりました。営業担当の方とは年代が近いこともあり、感覚が近いためイメージを伝えやすいと感じました。少し難しいオーダーにも柔軟に応えてくださったことは、本当に感謝しています。

完成した動画は社内での評判がとてもよく、メリハリのある編集力の高さから「思わず見入ってしまった」という声もありました。当初社内向けの動画も別途制作予定でしたが、あまりに完成度が高いので、社外用を微調整するだけで済んでしまいました。
YouTubeにアップした動画は当社の他の動画と比べても視聴回数が多く、たくさんの方に注目されていると感じています。広報担当からは英語テロップ制作の要望も来るなど、活用の範囲も広がっています。

御社の今後の展望や、
ibmaへの要望をお聞かせください。

自律運航プロジェクトについては内航船での実証実験が終わった段階ですので、今後実験で見えた改善点を一つずつクリアしながら実用化に向けて研究を進めていきます。現場のリアルな姿を残していくためにも、引き続き動画制作は続けていきたいと考えており、次回制作の際にもibmaさんにお声がけするつもりです。

株式会社商船三井様 自律運航プロジェクト 商船三井では、安全運航のさらなる高度化、および船員の労務負担軽減を目的として、自律運航技術の開発に取組んでいる。ibmaと制作した動画「商船三井 自律運航実現への歩み (2017-2022)」では、同社がこれまでに実施した自律運航への取組みについて紹介している。